
風俗嬢だけど彼氏と別れた
スペック
私:24歳 19から全国転々と風呂屋勤務。
元カレ:28歳 バーテンダー
出会い:
友達がバーをオープンしたということで祝いがてらに閉店後無理やり来店したら
友達の友人も一緒でもよければということで渋々店をあけてくれた。
その一緒にいた友人が、今回別れた元カレ(以降次郎君と呼ぶ)に当たる人。
やっぱり風俗業長いこともあり、割と貞操観念が緩いこともあり
一晩だけの関係なんてよくある事だったのでいつもの様にお持ち帰り。
後日連絡がきたので再会して何度か遊ぶようになって仲良くなった。
え、長くなるな、これ。
次郎君は別に行為にそこまで執着がないみたいで
遊びに来ても何もせずに帰っていくことも頻繁にあった。
そうなると私としては「???」となるわけで。
付き合いたそうなそぶりもなく、かといってヤりたいだけでもなく
じゃあこの人は何のために会いに来ているのか?と疑問に思ったので
出会って2か月経った辺りで尋ねてみた。
「なんのために会いに来てるの?何が目的なの?」
すると次郎君は申し訳なさそうな顔をして
「実はもう4年も付き合っている彼女がいる。でも1ちゃんの事がほっとけなくてついつい構ってしまう。」
言われて初めて違和感に合点がいった。
風俗業長くやってて、貞操観念緩くても
流石に恋人のいる人と関係を持つのはよろしくない。そのくらいわかる。
何よりもプライドが許さなかった。
だからその日は「もう会わないし、連絡も取らない」という約束をして別れた。
精神的に参ってた部分もあり、そんな時に仲良くしてくれてた次郎君に
知らず知らずのうちに依存してた部分もあったんだと思う。
もう会わないと決めてから寂しくて辛くて泣いて過ごす夜が続いた。
それから一か月経って私の誕生日がきた。
その頃にはだいぶ気持ちも落ち着いて、物足りない気持ちも抱えつつ
友達に祝ってもらって楽しい一日になった。
翌日スマホを開いたらラインが届いていた。
「お誕生日おめでとう。余計なお世話かもしれないけどプレゼントがあるんだ。
良かったらもらってくれないかな?いらなかったらごめん」
祝ってもらえるのは嬉しいけどそれを受け取ってしまったら
今まで我慢した意味がなくなってしまう。でも行為を無視するのも気が引けたので
「ありがとう。気持ちはありがたいけど頂けないよ。」
と短く返信した。
モヤモヤとした気持ちの朝になった。
半月ほど経ってから
「彼女と別れた」
と短いラインが届いた。
「あら、辛いね。無理しないでね。」
と返信した。
「自分から別れたから、そんなに辛くはないんだけどね」
すぐにラインが返ってきた。
何も返せずその日は寝てしまった。
翌日次郎君を紹介してくれた友達からラインが来た。
「ごちそうするからバーに遊びにおいで。」
勿論すぐ合点がいったが、あえて遊びに行くことにした。
あれ、もしかして私の勘ぐりすぎだったのかな?
なんて思った頃に友達が切り出した。
「1ちゃんさ、次郎のことどう思ってるの?」
やっぱりきた。この話題。
私「優しくていい子だと思うよ。」
友「でしょ、そう思うでしょ?なら仲良くしてあげてよ」
私「別に仲悪くないよ」
友「そういうことじゃなくって」
私「どういうことよ」
友「次郎、1ちゃんのために彼女と別れたって」
私「え、私のせいなの?」
友「1ちゃんのせいっていうか…。俺もまさか1ちゃん選ぶと思わなかったんやけどね」
私「失礼!笑 ちゃんと仲良くしろって言ったのにな。」
友「1ちゃん次郎のこと嫌いじゃないなら、今から一緒に次郎の店顔出してあげよう?」
私「今から??ずいぶん急だね」
友「今俺の店暇だし、面白そうだし。」
そのまま半ば強引に友達に次郎君の店に連れられて再会を果たした。
ぎこちないながらも久々に会った次郎君は笑顔でお話してくれて
ホッとしたのを覚えている。
その日は友達が強引に連れてったということもあり
私も次の日予定があるので早々に撤退した。
帰り道「顔見れてうれしかった。本当に本当にありがとう」ってラインが届いて
なんだ可愛い奴めなんてニヤニヤしながら帰路についた。
そこからはまた以前のようにご飯に行ったり家に遊びに来たり
まったりとした関係を続けていた。
私:足と卵巣に持病あり。来年手術予定。
次郎君:まだ水商売はじめたての新人さん。
友達:元々1年程私とルームシェアしていた(性行為はなし)ちょっと変わった関係。
そこからまた半月ほどのらりくらりと過ごした。
ある日我が家で次郎君と遊んでいるときに
突然思い出したことがあった。
先日友達が言っていたのだ。
「次郎は前の彼女と同棲するためにマンションを借りてたんだけど
もうそこには住みたくないって言って
半額でいいから俺に借りないかと相談してきたんだよね
もう俺もそこ借りたいし、1ちゃんの家に次郎住ませてあげたら?
どうせ毎日のように会ってるんでしょ?」
別に悪い話じゃないと思った。
元をたどればこの友人もそんなノリで1年ほどルームシェアしたことがある。
我が家は1LDKで一人暮らしにはやや広めで
人一人増える程度はそこまで気にならない。
そこに宿に困っている人がいるのなら
べつに居場所の提供くらい訳ないなという感覚でいた。
最近よく朝方仕事帰りに遊びに来る次郎君は
私の出勤時間(昼過ぎ)に合わせて自宅に帰り二度寝するという生活をしていたので
その日の別れ際に
「そういえば、友達がもう一緒に住んじゃえよってこの間言ってたわ笑」
と世間話のように言った。
すると次郎君が「え、待ってなんでこのタイミングでそんな話するの!」とびっくりした様子で
「ちょっとその話僕からしたいから、今度ゆっくり話そう」
と話題を中断されてしまった。
その時タバコの事で少し口論になり、私が不貞腐れていると
おもむろに「話がある」と切り出された。
マイナス思考な私は「聞きたくない」と拒んだんだけど
結局説得されて、出先から一緒に帰宅し自宅で話を聞いた。
次「1ちゃんは僕と一緒にいて楽しい?」
私「…楽しいよ」
次「僕も1ちゃんと一緒にいて楽しいよ。これからもずっと一緒にいたいと思うんだけど。」
私「…一緒に住んじゃう?笑」
次「1ちゃんがいいなら、それでいいと思うけど。でも順番違うよね笑」
私「…!!」
その時はじめて気づいたんだけど
同棲するって本来「お付き合い」してる上ですることなんだよね。
その辺全然考えてなくて、いざ言われてなんてことを言ってしまったのかとはっとしてしまった。
私「…そんなことないよ」
次「ほんとに?」
私「でもダメなの」
次「ダメって?」
私「私は体に障害もあるし、風俗嬢だし、中卒だし、こんなんじゃダメだよ…迷惑かけるだけだよ。」
次「体に障害あるのも知ってるし、風俗嬢なのも知ってるよ。それでも一緒に居たいって思っちゃだめ?」
私「待って何で風俗嬢なの知ってるの笑」
このとき私から言ってませんでした。ほんまに屑野郎です。
次「友達が言ってたよ笑」
私「何でそういう大事なことペラペラしゃべるんや!笑」
次「今生きるために風俗で働いているのは仕方ないよ。1ちゃんが辞めたいと思ってるなら僕も頑張るから。だからそんなことを言い訳にしないで。」
私「それでも私もう近いうちに自分の足で歩けなくなるかもしれないのに」
次「それは手術しても治らないの?」
私「治るかもしれない。けど人工の骨を移植したら10年に一度の手術が必要になるよ。もっと他に健康でいい人沢山いるじゃない。」
次「治るならそれでいいじゃん。」
私「迷惑ばかりかける事になるよ。」
次「迷惑だなんて思わないよ。」
私「私という女は面倒くさいよ。」
次「面倒くさいなんて思わないよ。そんなふうに自分を卑下しないで。」
私「なんでそんなに優しくするの。ずるいよ。」
次「1ちゃん素直じゃないよね。」
私「…」
次「ねぇ、付き合おう?」
私「本当に私でいいの?ごめんね、私すごく自分に自信がないの。ダメな人なんだよ?こんな私でいいの?」
次「ほんまに素直じゃないなぁ。1ちゃんの性格も、僕なりにわかってるつもりやで。」
私「ありがとう。よろしくね。」
こんなこんなで付き合い始めた&同棲はじめたのが昨年の5月です。
ちなみに翌日から一週間程地元に一時帰省してたという間の悪さw
一緒に自宅に帰り、そこから毎日一緒に居た。
18で家を飛び出してからのらりくらりと生きてきて
奔放な生活を送っていた自分には
次郎君が朝方帰ってきて夜に家を出る
私が昼過ぎに仕事に出て夜中に帰ってくる
というこのすれ違い生活が適度な距離に感じれた。
休みは私が週に3日で
次郎君は週に1日
次郎君は私の休みに休みを合わせてくれていたから
週に一度は一緒に一日過ごせたし
それでなくても朝方~昼までは
シングルベッドは狭いねなんて笑いながら一緒に抱き合って寝た。
でもすぐに違和感を感じた。それはただの杞憂だったのかもしれないけれど
問題はきっと私の性格にあるんだと思う。
私は生まれつき足に障害がある。それは子供のうちには症状としてわかりづらい病気だった。
大体は手術すれば治るんだけど、私の場合は治らなかった。
成人しても患っている人もいるにはいるんだけど、あまりそういう人は多くない。
この病気の怖いところは「見た目にもわかりづらく」「若いうちには自覚症状がない」ことである。
自覚症状のない病気など、自分にとっては関係ない事のようにふるまって
お医者様の制止を無視して、身体に無理を強いてきた。
体育だとか、学校のイベント事だとかは教師の目もあり見学。
それを良く思わない周囲の目や、好奇の目に晒されることに慣れてしまった私は
自然と内向的になっていったと思う。
自然と他の教科の成績が上がる。余計に反感を買う。
私は他の障碍者のことは詳しくないけど
障碍者は身体が不自由な分、他で負けたくないって気持ちになるんだろうね。
自分で自分の事はできるように。
頑張らなきゃ。しっかりしなきゃ。そう思うようになった。
メンヘラかよ
中学1年の冬だった。
原因は父親との不仲。
私は三人姉妹の末っ子で、上とはの姉とは7つ、真ん中の姉とは5つ年が離れている。
母親は東北の山奥できこりに保護され見つかったそうだ。
自殺未遂。雪降る山の中、車のエンジンを切って凍死を試みたらしい。
その後結局無事生還した彼女は、真ん中の姉が専門学校に行くために借りた部屋に間借りすることになり
一番上の姉も就職で県外に住んでいたし
二年間母親の自殺の引き金になった父親と私の二人暮らしが始まった。
メンヘラかなぁ~やっぱりw
文才あるねえ~
続きが気になる、わっふるわっふる
中卒って本当?図書館好きでよく通ってる?
文章を結構書き慣れてるでしょ。
当時子供だった私には「見放された」「捨てられた」そんな思考がついてまわった。
そんな思春期を過ごした経緯もあってか
知らず知らずにやたらと人に対して臆病になってしまっていたんだと思う。
両親の離婚、母親の再婚、家出、高校中退、家出→キャバクラ→おっぱぶ→風俗嬢の現在に至る。
自分で書いててよくもここまでテンプレな人生歩んでるなとしみじみ感じる。
まず自分の意見が言えない。
昔同棲した彼氏に軽くDVされていたこともあり、男性に強く物を言えないのだ。
自分が我慢すれば解決すると思ってしまう。
次郎君にも「溜め込みすぎて爆発する前にちゃんと言いなさい」と何度も何度も言われていたのに
それが私にはとても難しいことだった。
友達に貸すといっても半額だし、それならいっそ解約してしまった方が安いのじゃないか?
それはなんとか聞き出した。
どうやら「解約金が怖いから」という理由らしかった。
釈然としないが、バーテンダーのお給料なんてしれている。
週6日働いたって(身内経営という事情もあり)20万に届くか届かないか。
お金を貸してあげることもできたが
それをしてしまうのは違う気がして言い出さなかった。次郎君も言い出しては来なかった。
それから暫くして「バーの事務所にするから」と言い出し
結局その家が解約される日は来なかった。
それなら最初から一緒に住まなきゃいいのに。
そんなモヤモヤを抱えながらも一緒に住んでいた。
彼は当然のように我が家でご飯を食べるし我が家で生活をするけれど
麻雀で勝った日くらいしか生活費をいれたことなどなかった。
もちろん身内営業で安く使われている彼のお給料が低いことも知っていたし
バーテンダーなんていうのは大変なもので
同業まわりだとかなんだとかで営業にお金が飛んでいくものだというのも承知していた。
でも悪びれもせずそんな生活をする次郎君に大人の男性としての威厳みたいなものを感じれなくなっていた。
※引用元:http://hayabusa3.open2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1451879655/